「食・育・農」

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「いただきます」上映運動

サンプル 「食育」を広めるため、「いただきます」の上映運動活動を行っております。
「いただきます」では、食育の分野以外にもみそづくり、地産地消、環境、子育てといった様々なテーマについて学ぶことができる映画になっています。
「食」は未来を変える可能性を秘めており、子どもたちのより良い未来のために活動しています。

お米について

お米は、ごはん→玄米→もみ米(籾米)→稲穂→稲→苗→種籾→田んぼの土・水・太陽光とさかのぼって辿(たど)れます。
この内、ごはん~種籾(たねもみ)までは、「米(コメ)」と呼ばれています。

お米は、田んぼ(水田)で育ちます。
イネは、米粒の一粒一粒が『命の種』なのです。
いのちの種である“種籾”一粒の中に蓄えている栄養から水によって芽と根が生えてきます。すこし育つと“苗”となります。その苗の茎は、さらに育つと分けつ(根のあたりから新芽が枝分かれして増えること)して何本もの茎となります。それらの稲穂には、千粒以上ものお米が実ります。その豊かな生命力によって、イネの命は多くのヒトの命を養います。

“瑞穂の国”である日本の各地では、秋になると、神社の“祭り”で、村も町も五穀豊穣を祈り、豊作を感謝します。「瑞」の字は、みずみずしくて美しいことを意味する漢字です。

南北に長く、標高差もあり、地質も気候も多様な日本列島各地では、田植えの時季も稲刈りの時季も各地で異なり、土地に合ったお米が育てられています。うるち米(もち米は除く)の品種だけでも、国への登録数は800以上で、栽培されている品種数は300近いです。
早稲品種~晩成種まで多彩です。異常気象などの被害を最小限に避ける知恵でもあります。

日本では、白い御飯を食べることが出来るのは最高の贅沢という時代が長く続きました。食糧管理制度(略称は食管制度)で国が「主食」であったお米の生産量を増やそうとする努力が50年前まで続いていました。米余りが生じた1970年からは「減反政策」が始まり続いていましたが、1993年(平成5年)の大凶作をきっかけに「米の輸入」をするという事態になりました。今、お米に対する国の政策の在り方や望ましい方向が議論されています。

今では、海外から輸入される食べ物の量も種類も豊かになったので、おコメの消費量が次第に減ってきています。おコメも主食ではあるけれど、嗜好品化してきたとも言えます。
お米は品種によって、食感が違い、硬め軟らかめだけでなく、モチモチ・パッチリ・さっぱりなどとの表現で好みが語られます。香りや甘みも個性があります。

新しい品種が次々と登場してきていますが、おコメの味は、品種だけでなく、土づくりや栽培法(田んぼの水管理)によって味は、かなり個性が出てきて味わいが左右されます。
玄米を白米に削ったときに出る糠(皮層と胚芽部)の味で、美味しいおコメは判別できます。美味しい“コメ糠”は、きな粉のように甘くよい香りがします。当然、糠床にも影響します。